第三回キャラバンのお話

公式認定ソフトはヘクター

1987年3月、いつもの雑誌(コロコロ)に1987年キャラバンの公式認定ソフト名が掲載された。
その名も「ヘクター(仮名)」
お、おお、おおお。いい名前やーん。当時のキャラバン友達である上田清二に即電話。
「ヘクターやって!どうなんどうなんどうなーん?」と聞いたら上田は「いやぁいい名前で身震いしたわ」(笑)とのこと。
なんかスターフォース→スターソルジャーときたから、スター何かな?とか予想していたのに、全くもって裏切られた。いい意味で。
名前の面では合格(偉そう

徐々に明かされていくヘクターの概要

ゲーム内容は時間旅行(タイムハープ)社の調査船団の生き残りである自機「ノア号」を操作し、太古の地球を舞台にバイオメカと戦う事を目的としている。
ほうほうほう。。ノア号か。スターフォースはファイナルスター、スターソルジャーはシーザー、そしてノア。ふむふむ。いいんじゃないでしょうか(偉そう
そして。。なに?空中キャラと地上キャラの弾打ち分け??空中キャラへの攻撃はBボタン、地上キャラへの攻撃はAボタン。。
ゼビウスか!
ええ。。それはあかんやろう。。スターソルジャーみたいに連射連射じゃないやん。。

キャラバンルールに変更が

それまでのルールに大きな変更があった。それは連射機能付きの「ジョイカード」が使用可能になったこと。自前のコントローラーは使用できないこと。
なんでーー!自分で連射するのも実力のうちやん。その連射速度によってタイムアタックスコアに多大なる影響を与えてきたのに、その恩恵がなくなるだとぅ。。。
否!そんなもん絶対につかわんぞ!

そう、それは念能力のようなもの

思い込みかも知れない。でもその時は確実にこう思ったんだよ。「ジョイカードを使用したら弱くなる。ジョイスティックこそ正義」的に。そしてそれはキャラバン戦士みんなも同じ思いだと信じ込んでいた。ジョイカードなんか使わない。と。

ヘクター’87の発売日

1987年7月16日発売が決定した。え?遅い!キャラバンは夏休みに入ったら始まるんだぞ。スターソルジャーは6月発売だったのに、7月ってどんだけ~(この時いっこうさんは売れてない)
これは調整不足が懸念されるな。。
と、心配していた矢先、蛇道軍団団長山下から連絡がはいる。「ヘクターのキャラバン合宿するぞ」
え?wwなんなそれ楽しそうwwというわけで二つ返事。誰かの家に泊まり込んで研究するという合宿が行われた。

キャラバン合宿 in 蛇道軍団

さぁ情報交換。「みんな!もちろんジョイスティック使うやろ?」→「なんでやねんwww」

。。。え?

もう一回言うわ。
。。。え?

マジで言うてんの?おまいらジョイカード使うの?キャラバン戦士としてどうなの?プライドはないの?と、スターソルジャー時代のコスリ vs たたきにも似た争いが勃発した。
あちらの言い分はこうだ。
一同「ジョイスティック使ってどうやってAボタンとBボタン打ち分けるねんww」
なかじ「こうやんねん」
一同「。。。。うそやん。むりやってww」

こいつら。。。それでも蛇道軍団か!仮にも大阪最強、、いや関西最強を謳うのだろう。何眠たいこと言うとんねんw
と本気で思った。
ハドソンジョイスティックの操作性は十字キーなんかとは比較にならない。しかもジョイスティックのAボタンBボタンの単発コスリ連射は1秒間に22発をの連射力を記録。これはあの有名な高橋名人vs毛利名人の連射力以上の差で、圧倒的な数字だ。
ちょっと練習すれば会得できるものを本気でやらないつもりなのだろうか>本気らしいww
ヘクターはジョイカードの連射力で十分であり、それよりも戦略がモノをいうというのが理屈らしい。

もうええわ。誰もやらないならそれでいい。蛇道軍団の衰退が目に見えたよ(とんがり

中には推進派も

連射力の差は歴然。その戦略にも影響がでる。例えば冒頭の「スキ」は2000点の高得点だが、硬くて全部倒せない。。というのはジョイカードの話。ジョイスティックならほぼほぼ全部倒せる。ポテンシャルが違うのだ。もちろん全部倒すための戦略はジョイカードでは使えない。あくまでジョイスティック専用の戦略なのだ。そして蛇道軍団の中でも圧倒的な高得点を出すなかじを見て、団員の数名はなかじのやり方を真似るようになった。
が、うまくいかない。どうやってもジョイスティックの片方連射ができないというのだ。
「なんでやねんww」何ならAボタンBボタンまとめてこすってまえやww
残念ながらみんな挫折していった。

そうだあいつらならどうだ?

あいつら。そう第二回キャラバン南覇者の大西兄弟のことだ。もともとハドソンジョイスティックのコスリ方は大西兄弟に教わったものだ。大西兄弟のハドソンジョイスティックのコスリ方は独特だ。
阿部君がゆっくりと一定の間隔でコスるのに対し、大西兄弟は腕の振り方から高速なのだ。それはもう必死の形相でコスるww
でもそれがなかじにはかっこよく見えた。だから真似した。おかげでコスリ体力がついた。そしてその高速コスリはこのヘクター87でのジョイスティック単ボタンコスリに大いに役に立っているのだ。
その師匠ともいえる大西なら。。
と、思いヘクター87をジョイスティックでプレイする方法を伝えた。
が、二人とも驚愕していた。
兄貴のほうは「無理や無理や、しんどくさ、しんどくさ」とずっとつぶやいていたが、弟のほうはチャレンジだけはしていた。そのうち兄貴もジョイスティックでやりだした。
お、スジがある。さすが大西兄弟。蛇道軍団の連中とは一味も二味も違う。このままいけば3人で天下を狙えるかもしれない。
一人で活躍する気など毛頭なかったのだ。なかったのだ。なかったのだよ。本当にww

ザ・グレートキャラバン開催

第三回キャラバンは、ザ・グレートキャラバンと称して開催された。夏休みの初めは南キャラバンは九州から、北キャラバンは北海道からはじまる。最終日に近づくにつれ、南北とも都会に近づくわけだ。あぁ待ち遠しい。。

そんなある日、蛇道軍団2軍の皆元隆晴(通称ひゃん)から連絡があり、家に来ないかとお誘いを受けた。どうやらハドソンジョイスティックのプレイを録画させてほしいというのだ。うーん。それは邪道だが、我々の軍団ならまぁいいかみたいなノリで、ひゃんの家に向かった。

運命を変えたお誘い

ひゃんの家でしばらくプレイした後、ひゃんがひょんなことを言いだした。ひゃんひょんだww
「中島君、遠征いこう!!」
。。。え?

なんでも8月8日より中国地方~四国地方にかけてキャラバンがあるので、遠征に行こうというのだ。
え?そんな、だって、、そんな遠いところ、親以外と行ったことないやん。。

「よし、行こう!」

2秒迷って決めたww
不安よりも今の実力を試してみたい。ハドソンジョイスティックの威力は伊達じゃない!それを証明する旅だ。
そして今や蛇道軍団より信頼している大西兄弟に声をかけ、一緒に遠征に行こうという話になった。おまいたちのコミュニケーション能力もアップするぜ!と心で思いながら誘ったのさ。

なかじ!見参!!

8月7日、なかじと大西兄弟、そしてひゃんとデブヤギ青柳の5人で広島に向かった。そう青春18切符をフルに活用して。青春18きっぷとは夏休みとか冬休みになるとJRから発売される、一日乗り放題券だ。普通車にしか乗れないが、時間さえあればどこでも行ける。まだ未成年の我々にとって、とってもありがたい切符だったのだ。
朝5時の始発で広島に向かい、バスを得て会場に到着したのは18時のこと。途中乗るバスを間違えたが、遠くからきている不届きな子供を見たバス運転手は可哀そうにと思ってくれたのだろう。ルートから外れて目的地に向かってくれたのだ。ありがたやww
広島緑スーパーに到着し、店前で野宿した。途中怖そうなお兄さん達が寄ってこようとしたが、唐突に雨が降り、お兄さん達が退散するという漫画みたいな出来事を目の当たりにしながら。。

そして朝がやってきた!

大西兄は寝不足により酷く体調が悪いらしく、口癖のように「しんどくさ、しんどくさ」を連呼するww
なかじは基本ショートスリーパーなのだ。1時間寝れば十分。そして待ちに待った広島大会が始まった!

南のリーダーは何とあの川田名人!うわぁうれしいww
川田名人「今日遠くから来た人がいるって聞いたんだけれど、遠くから来た人手を挙げてー」
は!もしかしておいらたちのことを言ってる?店の人がチクった?いやいいけど。
なかじ「はぁい」手をあげちゃった。大西兄が白い目でこちらを見るがかまやしないww
川田名人がこちらに気づいた。「え!あれ?広島まできたんだww皆さん、今日は大阪からもお友達が来ているので、仲良くやってください」と言ってくれた。

まぁなかじたちは、広島人たちに大阪人の強さを見せつけてやるという悪役的な考えでいたのだけれどねwww

そして予選が始まった。やっぱりみんなジョイカードを使っていて、ジョイスティックを使うやつなんて一人もいない。。。そして川田名人にダメ元でお願いしてみる。
「なかじハドソンジョイスティックでプレイするねん。可哀そうでしょ。。だから自分のジョイスティック使わせて」みたいな言い方w
川田名人「え?ジョイスティック使うの?いいよ。自分の使って。」
何と!自分のコントローラーの使用許可がおりた!これは大きい。だって、会場にあるハドソンジョイスティックは新品なものが多く、使い慣らされていないのだ。いわば野球のグラブと同じで、使い込んでいくことで自分になじんでくるんだよ。

そして2分間プレイ

さぁ今年のキャラバンが始まった。ハドソンジョイスティック単独コスリ先方は通用するのか?もちろん自信はある。みなぎるほどに。
そして。。フィニッシュ!得点は?42万1000点、この時点での予選トップを勝ち取った!
よし!なかじのハドソンジョイスティック戦法は通用する!疑問が確信に変わった瞬間だった。すべての予選が終了。なかじの予選結果は。。

なんと予選一位通過!!

第一回から参加して、初の予選一位通過!川田名人も喜んでくれた。「決勝も頑張って!」
そう、まだ喜ぶのは早い。5分間でこけたら意味がないのだ。
ちなみに、大西兄とひゃんも予選を通過したが、大西弟は予選落ちした。何やってんのwww

さぁ決勝戦!!

なかじは予選1位だったので、モニター席に座ることになった。なかじのプレイがみなに披露される。ジョイスティックプレイ見参だ!!

のっけからドヨメキが起こる。スキを倒す速度と連射音が尋常じゃないのだ。見たことのないプレイと見たことのない点数(おそらく)で悲鳴にも似た驚きの声を上げる広島の子たち。
「さぁ見よ、これが私の力だ!(悪)」みたいなことは全然言ってない。

一面を無難な点数でクリアした。さぁお得意の3面だ!(ヘクター5分は1面と3面の縦ステージ)

川田名人の実況が聞こえる「ハドソンジョイスティックのプレイが安定している。決められたルートをもって点数をあげる。安定しすぎている!」なかじのプレイをモニターで見ながら実況してくれているのだ。このプレイができるのはもちろん美加の台住宅フェアで目にかけていただき、国技館 by ハドソンに招待してくれた川田名人のおかげなのだ。あれがなければここまで飛躍的にレベルアップしない。一般からトップまでのレベルが10段階あったとしよう。なかじは8段階くらい一足飛びしたのだ。それくらいレベルアップした。と思われる。

恒例の「で、結果は?」

無事5分間大きなミスなくフィニッシュ!得点は

1040500点!

若干物足りない点数だが見事広島大会優勝!!そしてその時点で南北を超え、全国トップに躍り出た!全国トップ!!去年まで海上優勝すらできなかったのに全国トップは一時的でもうれしい!!

余韻に浸りながら、明日同会場でもう一度大会が行われるので、ゆっくり休むことにした。

あの男がメンドクサイことを言い始めた

大西兄が寝不足と負けたことによるストレスで遠征を中止して帰ろうといい始めた。なんやこいつメンドクサイww
いやいや、せっかく来たんだから最後まで行こうよ。と説得するも大西兄は頑として聞かない。そこで大西弟が口を開く「今日の中島のプレイを見たけれど(予選落ちしたから会場から見れたのね)完璧すぎる。はっきり言って今日本では敵なしや。だから遠征は続けて参加しまくったほうがいい」と言ってくれた。
え?キミってなんてキミなんだ!と大西弟に感謝したものだ。それに比べて兄貴は全く。。ww
でも大西兄も続けて口を開く「あのな、言っといたろうか。お前(なかじ)は天才。ことヘクターにかけてはピカイチ。だから帰る」
コ・イ・ツwww
とはいえ、あの負けず嫌いの大西がここまで言うのは異常ともいえる。よほど今日の出来事がショックだったのだろう。
結局、大西兄は遠征を一日でやめて帰ることに。大西弟は遠征したかっただろうけれども兄弟愛だ。兄を連れてデブヤギと共に帰ってったよ。ほんとどっちが兄かわからないくらい。そしてなかじとひゃんは遠征続行!

中国遠征~四国遠征へ

広島二日目は何と高橋名人がいらっしゃった!広島人歓喜!なかじも歓喜!そして予選のとき高橋名人がなかじを見て「おや?彼はハドソンジョイスティックでヘクターをプレイするのかな?頑張って!」と声をかけてくれた。国技館 by ハドソンに招待されたとは言え、まだ高橋名人とは面識がないのだ。(こちらは知ってるよ)高橋名人は広島人がハドソンジョイスティックで面白いパフォーマンスを見せてるくらいにしか思っていなかったのだろう。なかじが予選を終えて高橋名人が得点を読み上げたとき「え?あれ?ハドソンジョイスティック。。これ予選通過するんじゃねえか?」と言ってた。すぐさま川田名人が高橋名人に耳打ちする「現在の日本一です」みたいなことを言ったようです(勘

決勝戦はよく覚えてないけれど失敗して優勝できなかったwそれしかわからない。

そして次の遠征地岡山へ。岡山では第一回キャラバンの南キャラバンチャンピオン「村井薫」さんと会った。なんでだろう。この時はもう知り合いだったんだよ。なんでだろうww
村井さんはとてもいいひとでファミコンショップを経営していた。お店に連れて行ってもらった後、村井さんの豪邸に泊めてもらうことになった。
そこで徹夜でヘクターの練習をしようと持ち掛けられるが、やんわりとお断りした。
なかじのポリシーなんだけれども、大会の日は”前日までに練習した成果を発揮する日”なのだ。要するに練習は練習、大会当日は大会のみに集中するということ。
何故かというと、例えば大会当日の朝練習をしていて、何かすごい戦法を発見したとしよう。その戦法を大会本番で実施することは絶対に許されない。練習量が足りてなくて失敗する可能性が高いし、そもそもそんな博打で優勝したいのではない。確固たる実力をもって優勝したいのだ。
またその戦法を大会では実施しないことにしてもダメ。気になって大会に集中できなくなるから。だから大会直前の練習はしてはいけないのだ。
誰に教わったわけではない。これまでのキャラバンでの屈辱がキャラバンアスリートとしての考えを生み出し、プロとして考えて行動することを決めたのだ。決めたことを絶対に実施する。これは人生においても成功する秘訣だと考えている。(ここまでの人生は負けているがね笑
というわけで村井さんには申し訳ないけれども、疲れもあったので8時間しっかりと爆睡してしまった。。村井さんごめんね。その代わりスキを倒すパターンなどを見せて会得してもらいました。せめてものお礼です。そして岡山大会へ。
岡山の大会には国技館 by ハドソンに招待された中空くんも参加していた。「ひっさしぶりー!もしよかったら泊めてww」二つ返事でOKをもらい、中空くんの家を起点にキャラバンに参加しまくった。今にして思えば、畑を耕させてもらったり、東京に電話したり散らかしたりご飯ごちそうになったり、、うわぁ。なんてド厚かましい少年だったのだろう。本当中空君一家には感謝しかない。。もう顔も覚えてないけれど。

あの男が再び立ち上がる

突然とんでもない情報が舞い込んできた。関東に住む中空くんの友達からの情報提供だが、北キャラバンで106万7千点もの得点をあげてトップに躍り出たやつがいるらしい。
まじか!!なかじはまだ105万点代しか出せない。この差は果てしなく大きい。。誰だよ。。
なんて事はない、第二回キャラバングランドチャンピオンの清水氏だった。第二回の彼はマグレで優勝したのではない、完全なる実力だ!それを誇示するかのような得点だった。8月半ばにして106万点代という数字はとてつもない数字、、まさに化け物としか言いようがないのだ。
しかたない。遠征中はこれ以上のレベルアップは無理だ。大阪に帰ってしっかり練習し、またレベルアップして関西の大会に臨もう。と決めた。
そして遠征最後の松山大会では南キャラバン最高となる104万7000点を叩き出し、1週間に及ぶ遠征を終えた。

中国地方~四国地方遠征結果

出場会場数:6会場 予選敗退:1回 決勝敗退:1回 優勝:4回 勝率:6割6分6厘

出場日 地域 会場名 結果
1987年8月8日 広島県 スーパーみどり宮内店 優勝
1987年8月9日 広島県 スーパーみどり宮内店 決勝敗退
1987年8月10日 岡山県 天満屋百貨店岡山店 優勝
1987年8月11日 香川県 高松ジャスコ栗林店 優勝
1987年8月13日 高知県 西武百貨店とでん西西武 予選敗退
1987年8月14日 愛媛県 松山いよてつそごう 優勝

※1987年8月12日はひゃんとの友情協定により、ひゃんが優勝する日と決めた。負けるのは嫌なので、中空くんの家で一日休んだ(笑)

いざ!大阪大会

遠征を終え、家でさらに練習を重ねた。いろいろと考えていることをアウトプットし、戦略を練った。そして大阪大会へ。
大西とデブヤギが煽ってくる。「お前の104万7千点なんか屁じゃぁ」コ・イ・ツww小学生かよ。
しかし彼らは知らなかった。なかじが遠征で貴重な体験をし、人間的にも成長し、そしてキャラバン実戦で得た経験値によるレベルアップを。
大阪5連戦が始まり、初日を106万1000点で自らの南キャラバン最高得点を更新。大西兄「こいつ!なんで自身の最高点数を大会で出せるねん!」とファビョるww
だからそれは練習日は練習のみ、大会日は大会のみで大会に集中して練習の成果をしっかり出した結果なんだよ。10回に1回、、いや5回に1回成功する得点をキミたちは実力と誇示しているが、大会で出せない得点は実力と言わないのだよ。と教えてやったww
去年の南キャラバンチャンピオンに偉そうにww

そしてこの日優勝したことにより、なかじは第三回キャラバン通算5勝となり、これまでの阿部君のキャラバン会場優勝数記録5会場に並んだことになる。あの伝説に肩を並べた!

飛ぶ鳥を落とす勢い

勢いに乗るなかじは第二回キャラバンで負けたうっぷんを晴らすかのように、大阪大会劇勝!5連戦全ての会場で優勝をかっさらう。中でも最終大阪泉佐野戦では106万5500点と清水君にせまる勢いを見せた。しかもこの得点はミスを伴ってのもので、ミスがなければ107万点代も夢ではなかったと思われ、非常に悔やまれた一戦だったと記憶している。この時「あぁやっぱりキャラバンの神様はまだなかじにグランドチャンピオンは早いというんだ」と本気で思ったよ。でもまだ大会はある。この勢いなら清水氏を抜く自信はあった。

北キャラバン初見参!

キャラバンの日程を確認。南は名古屋、北は埼玉所沢での大会が開催される。ひゃんは名古屋大会出場するというので、初の北キャラバンに出場することにした。そこではあのちょい悪島田名人が司会を務めている。初めて見た。。しかしちょい悪名人はなかじが北キャラバンに現れるという情報を得ていたらしく、初めから「専用のコントローラーは使わせねぇからな(笑)」って言われた。ちきしょう。。先を越されたww
そして国技館 by ハドソン以来の清水氏との再会を果たす。まぁなかじは今年こそ活躍できたが、まだペーペーだ。神様の胸を借りるつもりで頑張るぞ!と意気込んだものの、案の定予選落ちww。。コントローラの恩恵はでかいね。。だって、斜め下に動かないんだもん。なしやわww
あまりに悔しいので、北キャラバン決勝戦前に一度自分のコントローラーでデモンストレーションをさせてもらうことになった。5分間プレイをしてビビらせてやろうという腹だ。
やはりスキを倒す速さと音とパターンは皆のドヨメキを呼ぶ。広島での怒号に似たドヨメキ。これだけで面目躍如だw
1面を終え、いいペース。清水氏が記録した日本最高得点も超える勢いだ!さぁラスボス!倒せば清水氏を超える!が、太陽がモニターに重なり、敵も敵の弾も見えない。何発か被弾する。あかん。一番簡単なラスボスがなかなか倒せない。これはかなり得点ロス。何とかボスを倒すも106万5000点。ミスしていなければ確実にグランドチャンピオンの得点だった。まぁデモンストレーションだから出したとしても意味はないけれども。

で、結果はどうなのよ

北キャラバンでのデモンストレーション後、何人もの人たちから賞賛を浴びた。北キャラバンでは(これは清水が抜かれるかもしれない・・)と思ったかどうかは定かではないが、そう思っている。
そして最終名古屋会場に向かう。これがラスト。ここで最高得点を出せなければ清水氏に負ける。
当然南キャラバンにも猛者はたくさんいて、そいつらになかじが抜かれる可能性もあったはずだけれども、そんなことは微塵も考えなかった。。ごめん南キャラバン。
最終日予選は無事通過。さぁ決勝戦!しかし1面を終了した時点で清水氏の得点を超えられないことが確定。
「清水氏おめでとう!!!」といってなかじの第三回キャラバンの幕がおりた。
のちにテレビで北キャラバン最終日の様子が映し出される。グランドチャンピオンの発表時、
高橋名人「グランドチャンピオンは。。。。。(もったいぶる)。。。清水君!!」そのとき清水氏の顔が安堵に満ちた顔をしていた。
清水氏「今年はほんとに苦しくて大変だった」。。。そうか。。なかじ如きが清水氏をそこまで苦しめたのか。
グランドチャンピオンになれなかったのは本当に本当に悔しかった。何せ「ハドソンジョイスティックを使用するのはなかじだけ」という最大のアドバンテージんがあったから。これだけ自分に有利なルール上でのキャラバンはもう存在しないだろうと。でも今思えば、スターソルジャーでは1カ月も前から練習できたりと、なかじはまだ恵まれていたほうだろう。でもそんなズルは神様がほっておきはしないのだ。
残念。なかじが負けたことよりも、南キャラバンが第一回から通算0勝3敗というのは何より悔しい。日本二位なんかじゃ当然満足できない。来年こそはと意気込むなかじであった。

そんな来年のキャラバンは野球ゲームというオチでお開き

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