第一回で惨敗したなかじはその後どうだったのよ
自称なりものいりで第一回キャラバンに望んだものの、まさかの予選落ち敗退。また5分間の得点もラリオスを倒してボスも倒してのボーナスを得て30満点を超えるとかどんだけぇ〜(この頃にいっこうさんは売れてない)
悔しくて悔しくて、今年こそはとリベンジを誓うのだった。
寝耳に枕
スターソルジャーの発売日は1985年6月13日だったのだけれども、1985年5月の時点で難波は虹の町の「なかよし」という玩具屋さんにスターソルジャーが届いたのだ。しかもファミコンにセットしてプレイできる状態で。
ええ。それはもう練習しましたよ。発売前に2週目もクリアできるほどに。
あの頃「なかよし」ではゲーム太郎、二郎、三郎なる三兄弟が存在していた。なんてことはない、毎日その玩具屋「なかよし」に通いつめる三人をそう呼んだのだが、なかじは二郎だったんだよ笑
今年のキャラバンは優勝だーって言ったら、店の皆さんや兄弟(偽)から「頑張れー」と怒号が飛んだものだ。
伝説の男あらわる
我が大阪は長瀬中学は、ゲーム優等生が集まる素晴らしい学区だった。余談だが後の第5回キャラバンでは全国トップ10に3人も輩出したことからも、政治界の田園調布、夜の世界の北新地と匹敵する学区といえる。
その中でも一際ゲームが上手いことで知られる男がいた。その男のなは「ガイヤ」くん。年齢はなかじの一つ下だが、数々の伝説を残しており、中でもあの誰も割れるはずのないゼビウスの鉄板を割った男として語り継がれている。なかじは全国キャラバンに出場するには絶対に倒さねばならない男として位置付けていた。
そしてその時は来た
聖地大蓮にあった「トマト」(仮称)のアーケード機体にファミコンが内蔵され、スターソルジャーが配置された。
とびつくなかじ。そこでもキャラバンのための練習を重ねていた。と、そこへガイヤ君が現れた!!
高鳴る鼓動。。戦いは静かに(勝手に)行われた。
ガイヤくんがスターソルジャーをプレイし始めたのだ。
(うぉ!!先手はガイヤくんか!)訳をわからない厨房妄想に入ったなかじを尻目にガイヤくんはスターソルジャーで敵をやっつけていく。なんとラザロボーナス8万点を獲得した!
うまい!つおい!(確信
。。だが、あくまで一般人よりうまいつおいだけだ。
おいらはキャラバン戦士なのだ(通算0勝予選落ちのみ)
負けるわけにいかない!(通算0勝予選落ちのみ)
通算0勝予選落ちのみだが、「なかよし」で二郎と名乗っているプライドもある(もはや意味なし)
そう頭の中で悶々としながら出番を待った。そしてなかじの出番だ。(待たせたな)つぶやき
ゼグを全て奪取し、敵を画面内に表示させないほどのキャラ早回し、かけらも合体させないほどのラザロ瞬殺、画面上部でのデライラ撃破。圧倒的だ。そしてついにあの男は
「こんなん発売してから3日くらいしか経ってないのに、どんだけうまいねん!!」とガイヤくんは言った。
「・・・勝った。。(計算通りニヤリ<ライト>」そう、ガイヤくんが負けを認めたのだ。
当然ながら1ヶ月前から「なかよし」でスターソルジャーをプレイしてたなどと言うわけがない。余計な正義感は無用だ。勝てばいいのだ勝てば(悪<ライト>)
話を戻して
ついにキャラバンが大阪にやってきた。この日を待ち望んだキャラバン戦士たちがわんさか集まっている。そして予選が始まった。上位10人しか決勝に残れないのだ。200人ほど来ているので、なかなか倍率は高い。が、予選通過ラインは32万点。これは余裕だ。そして見事予選6位くらいで通過した(アバウト
いざ初の決勝戦へ!予選を通過した人の名前を桜田名人が呼び出す。あぁ書くの忘れていたけれども第一回キャラバンでは南キャラバンは高橋名人、北キャラバンは毛利名人が司会を務めていたのだけれど、第二回から南キャラバンは桜田名人、北キャラバンは川田名人が司会を務めていたのです。
で、南キャラバンなので桜田名人に「中島くん!」って名前を呼ばれ(たはず)て決勝モニターの前に着いた。
いいペース!
ボーナスは1つもミスってない!敵の回しも早い。いいペースだ。このままいけばあるいわ。。
優勝の文字が見えてきた!そして最後のデライラボーナスも難なく奪取!本当に優勝したかもしれない!そう思った。
だが、キャラバンの神様は第一回で惨敗した男を、そう簡単にハッピーにはさせてくれないのだ。
桜田名人が3位の人を表彰する。そして「第2位。。。ゼッケンナンバー8番!」ぐあぁぁぁぁああああああ2位だぁ!
惜しくも2位だった。点数は93万点を超えており、他の会場なら十分優勝していた点数なのだ。だがその会場にはあの男がいた。
後の南キャラバン覇者となる「大西兄」(名前は清だったかな。。弟が清で、兄はなんだっけ。。まぁいいか)
その時点でキャラバントップの阿部軍団団長には惜しくも届かなかったが、かなりの好成績だった。
2位で悔しい気持ちはあったが、去年予選おちだから今年は決勝に進むことを目標にしてきたことから考えれば、2位は優秀。それにおいら1人痙攣連射(他はこすり)で戦ったのだ。胸を張ろう。そう考え、翌日の地元八尾大会に気持ちを切り替えた。
軍団??
話を少し戻すが、コロコロコミックではキャラバンの特集や、猛者が集まった軍団の特集が紙面を賑わした。中でも阿部軍団はコロコロ界やキャラバン界のアイドル的存在、、今で言う光GENJI・・・違うな。AKB48的な存在だったのだ。
そしてそれに対抗したのが大阪蛇道軍団(コロコロには邪道と書かれていたが、蛇道が正しい)団長の山下が阿部軍団に挑戦状を叩きつけたのは中学生ながら、ようやったなと言う感じww
そんなこんなで全国で軍団ブームが巻き起こったのだが、なかじもいろんな軍団からスカウトを受けた。でもそれは第二回キャラバンが終わってからの話
キャラバンの結果
結果から伝えると惨敗(ざっくり)
その後決勝戦に残るものの、スターソルジャーは難しく完走すらできない状態が続いた。しかもそんな苦戦している中、さらにとんでもない情報が入ってきてしまった。
北キャラバン阿部軍団団長、阿部くんの96万点をブチ抜いて99万点を出した男がいる。そう、後の超人「清水隆弘」くん
あ、本名を出すのはまずいな。清水くんはS氏、阿部くんはA氏、大西兄弟はOKと呼ぶことにしよう。
S氏の99万点はマジやばい。普通に考えて出るはずがない得点なのだ。いや、、普通に考えなければ出る。
「二度目のラザロ」作戦
そう、5分間の間、血反吐を吐くほどキャラ回しを高速にすれば5分間かつかつで二度目のラザロが出て、撃破すれば8万点追加されるのだ。しかし考えてみてほしい。ただでさえ敵にやられずに完走することすらままならないゲームなのだ。かつ途中のボーナスを全て奪取しなければならない。例えばラザロは1.3秒くらいで合体するが、合体前に16発ぶち込めば8万点ボーナスなのだが、普通に素人が聞けば取れるはずもないボーナスだとわかる。そんな面倒くさい 難しいボーナスがズラズラあるのにミスってしまえば二度目のラザロを出しても恩恵を受けない。とにかく二度目のラザロはとんでもなく難しい作戦なのだ
アイススケート界でいえばトリプルアクセル、、いや5回転くらいするくらいの難技なのだ。
それを清み、、Sくんは大会でやってのけたのだ。。
わずかな希望
しかし希望はある。清水くん(ぁ、は99万点だ。二度目のラザロ作戦が完璧に成功すれば103万点獲得できるはずなのだ。と言うことは4万点を逃している。おそらくは隠れキャラボーナスのミロンかマットウクジラだろう。あれは運も左右する。
ならば二度目のラザロ作戦を成功させ、かつボーナス全取りなら勝ち確定なのだ!頑張れ!南キャラバン!もうすでに先ほど結論を書いたが望みは捨てるな!必ず成功させろ!
毛利名人登場
なんと大阪最後の会場、マンガ博に毛利名人が登場したのだ。第一回キャラバンでは宿敵北キャラバンのリーダーじゃないか。そんな人の応援など受け付けるわけがない!さっきサインねだったのにくれへんかったしな!敵や(小学生
修行の成果!
すでに家で二度目のラザロを何度も成功させている。ただし成功率は低い。10回中1回完全成功するくらい。つまり1割に満たない。それでもこのラストの会場にかける!得点は痙攣連射なら優秀と言える342000点を獲得。よしいける!と思っていたら横から桜田名人が「あぁぁ。。これは予選危ないぞ」すでに桜田名人に目をかけてもらっていたが、不穏な言葉を受ける。
え?342000点で危ない?んなバカな。かなり高い得点だぞ。。
どうやら2分間でいわゆる死に技が横行していたらしく、予選突破ラインが35万点近くまで上がってしまったのだ。
痛恨!!なんと最後の最後、最終会場で痛恨の一撃バババババ!なかじは予選落ちしてしまった。。
二度目のラザロ作戦を遂行することなく、、1ヶ月も前から練習してきたスターソルジャーのキャラバンが終わってしまった。
相当自信があったゲームだけに力を出しきれず、またもかなり悔しい思いをした。
もうこんなチャンスが巡ってくるゲームはないかもしれない。。って1日だけ落ち込んで、また毎日スターソルジャーを練習することになった。
この挫折が力になったことは、この時知る由もなかった(ドラマみたい